Bass Ackwards / Brian Bromberg

ダブルユーの『デュオU&U』と同時に買って、すっかり忘れていたブライアン・ブロンバーグの最新アルバム。
『Wood』がウッドベースのみの作品だったのに対してこれはエレキベースのみ。ドラムとほんのちょっとのキーボード以外は全部ベースをチューニングして音を出している。聴いてみるとなるほど普通のギターとはちょっと違う鳴りをしているし、すごいんだけど、あんまりグッとこない。面白くない。
こういうマニアックな作品は、マニアックな人がマニアックに楽しむものであり、テクニックがすごいとか、ベースを使ってこれだけの音が出せるんだという点に置いては価値があるが、逆にそれだけなのだ。普通のリスナーが聴いて、この音はギターにきこえるけど本当はベースで鳴らしてるんだよ、とかどうでもいい。大事なのはどうきこえてどう感じるかだ。この作品はそういうマニアックな部分抜きで聴いた場合、俺としてはいまいちだった。普通のロックフュージョン
俺が同じ3000円を出すなら、絶対に『デュオU&U』だ。こっちは心にビンビン響くぞ。