時をかける少女

時をかける少女 〈新装版〉昨日、映画を見た勢いで購入。
今回の映画化にあわせて新たに出たやつで、「時をかける少女」の他に「悪夢の真相」、「果てしなき多元宇宙」を収録。カバーイラストが貞本義行氏。とりあえず「時をかける少女」だけ読んだ。
作品としての「時をかける少女」に触れるのは昨日の映画が初めてで、有名な原田知世の映画はおろか、なっちのドラマも、原作もなにも読んだことがなかったので、とりあえず原作から手を着けてみたわけだが、この原作からよくぞあのアニメ版を作り上げたものだとちょっと感心した。基本的な構成のみを残してキャラクタはほぼ一新、古くささを廃してとても前向きな作品になっている。
改めて原作を見てみると、短いながらも基本的な物語の骨格がしっかりできあがっている感じで、その骨格のみを残して他を一度まっさらにし、再度の肉付けを行うことにより今回のアニメ版のような作品が出来がるのだろう。2600年代の話をしている割には磁気テープなんていう今でも時代遅れなモノが出てきたりするのはご愛敬だが、40年にわたって愛される理由が何となくわかった気がする。
友人の薦めもあるので、次は大林監督の映画を見てみようと思う。